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2021.6. 2 | 乳がん治療の一口メモ

乳がんの治療薬について

外来通院での内服抗がん剤について


 現在、女性の10人に1人は乳がんになるといわれています。そんな中、治療方法も日々変化しており、残念ながら再発してしまった患者様の中には、通院で抗がん剤治療を受けている方も多くいます。一口に通院治療と言っても、内服薬、点滴など種類は様々です。

 当院の外来では、内服による抗がん剤治療を受けている方も数多くいらっしゃいます。副作用には個人差があり、抗がん剤と聞くだけでも不安を感じる方も多いと思います。また、仕事をしている、小さいお子さんがいる、介護をしているなど生活スタイルも人それぞれです。再発したことで、いつもあった日常の変化を余儀なくされ、治療をしなくてはいけない、やりたくない事、嫌な事と向き合わなければなりません。そのような状況の中、一人ひとりに合わせた最善の方法を患者様と話し合いながら、副作用や精神的苦痛を最小限にとどめ、治療が継続できるよう関わらせていただきたいと考えております。

 当院では、気になる事、不安な事があれば、いつでもお電話をいただくよう伝えています。辛い時や困った時、「話せてよかった」と言っていただけることも多く、私たちもその声を聞いて安心します。

 こうして、いつでも医療者と話しができる事、患者様との距離が近い事が当院のいいところだと日々感じています。


看護師 下鳥希衣子



入院中の乳がんの抗がん剤治療


 乳がんの治療には手術療法、ホルモン療法、化学療法、放射線療法等、患者様の病態に合わせた治療が必要となります。患者様により手術前に化学療法が必要な方もいますが、殆どの患者様は手術後の病理結果により治療内容が決まります。

 当クリニックでの化学療法は病棟看護師が担当しています。化学療法に対する不安はとても大きいものです。特に、副作用の脱毛は患者様にとって一番の苦痛です。当クリニックでは脱毛を防ぐことはできませんが、治療後、元の髪質に早く戻れる事を目的に、独自の方法で頭部冷却を行っています。また、脱毛以外にも治療中の患者様の不安は計り知れません。不安を少しでも軽減できるよう治療中は、どんな些細なことでも電話連絡を頂くようにし、内容と対応方法についてスタッフ全員で共有できるようしています。私達は患者様にとって、いつでも手軽にコンタクトがとれる身近な存在でありたいと考えています。


看護師 池上久恵