リンパ浮腫(むくみ)について
リンパ浮腫とは、リンパ管系の損傷や、閉塞により体液が正常に流れない為に起こる浮腫のことをいいます。手術で腋窩リンパ郭清や放射線治療によってリンパの流れが悪くなった時に起こります。乳癌の治療を受けた全ての患者さんに発症するわけではありませんが、一度発症すると治りにくい例も少なくありません。軽い浮腫であれば自己管理をしながら通常通りの生活を送ることが出来ますが、重症化するとQOLにも支障をきたす事があります。発症の早い時期から治療を始め、悪化を防ぐ事が重要です。治療は、リンパドレナージ、圧迫法、スキンケア、圧迫下での運動療法があります。
浮腫を防ぐためには、日常生活の注意点があります。皮膚を傷つけず、腕を締め付けない様にし、腕に負担をかけ過ぎない様にしましょう。また、術後の肥満は浮腫のリスクを高めます。脂肪によってリンパ管を圧迫されて流れが悪くなります。バランスのとれた食事と適度な運動を心掛けましょう。
発症には、症状や体質による個人差もあります。早期に対応することで、改善がみられます。
リンパ外来は、圧迫感や緊張感なくリラックスして施術を受けられる様、対応しています。浮腫で少しでも悩んでいる患者さんのサポートに取り組んでいます。
看護師 八城亜紀子
※次回は乳がんの治療薬について掲載予定です。
当院のコロナ感染対策
-安心して受診して下さい-
札幌市でもコロナウイルスワクチンの接種が始まりましたが、道民全員にワクチンが行き届くにはまだ時間がかかると思います。
感染拡大が続く中、患者様から札幌に行くのが怖い・混雑している待合室で待つのが心配など、受診に際しての問い合わせが多くあります。患者様が安心して受診出来ますよう当院での新型コロナウイルス感染予防対策についてお知らせします。
院内共通対策として換気は定期的に窓を開けるのに加え3月からは空気清浄機を17台設置し、換気の強化を行っています。また、密にならないように椅子の間隔を空けています。受付・問診室・処置室・相談室・病棟・職員食堂にアクリル板を設置しています。自動ドア・手すり・ドアの取っ手・エレベータのボタン・自動販売機など患者様が触れる所は定期的にアルコール消毒を行っています。職員は出勤前に検温を行い体調不良時は出勤を控えています。医療用マスクとフェイスシールドを着用し飛沫感染対策・手洗いアルコール消毒による手指消毒を頻回に行っています。患者様へは受付での検温を実施、不織布マスクの着用をお願いしています。待合室混雑緩和のため予約外来や予約時間より早く来院された患者様には状況によっては退出をお願いする場合があります。
患者様へは色々ご不便をおかけすると思いますが、一日でも早くコロナウイルス感染症が終息することを願い、今後も引き続き職員一丸となって感染症対策を行って参ります。
コロナ感染対策担当・看護師 石田久江