クリニックからのお知らせ

最新のお知らせ

月別アーカイブ

2013年3月のお知らせ一覧
2013.3.26 | ミントの会

「ミントの会」3月の集い開催しました

「ミントの会」3月の集い開催しました
 札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」3月の集いを3月24日、札幌市の「かでる2.7」で開催しました。
 特別講演は遠田英子放射線技師による「マンモグラフィーについて」と浅石和昭理事長による「乳がんのお話」の2題。あわせて患者さんによる体験発表と同院ナースを交えたグループ懇談会が行われました。
 遠田放射線技師は腫瘤、石灰化について、マンモグラフィーの画像を使い解説。撮影の際に挟む(圧迫する)のは動きを止めて画質を向上させることと、放射線被曝の低減が目的、被曝量は旅客機で東京からニューヨークに移動する時に受けるのと同程度、男性でも撮影できるので乳房の大きさは気にせずマンモグラフィー検査は受けられると説明。さらにマンモグラフィー検査とエコー検査を併用することで、きちんとした診断ができると結び、検査への理解が深まりました。
 昨年11月のクリニック増改築に併せて更新した新型の検査装置をはじめ、新しいクリニックの施設についても写真で紹介しました。
 浅石理事長からは乳がんについての基本的な情報が提供されました。最近の傾向では乳がん罹患率は上がっている一方で、死亡率は減少。20代後半から40代半ばの年齢で罹患者が増え、特に東洋人(日本人)の場合は45歳から55歳がピークと説明。この年代の女性は子供は受験や独り立ちなどで手のかかる年齢にあり、親は定年退職したり介護が必要な時期となり忙しく、夫は仕事で中堅以上の責任を持ち、家庭のことはおろそかになりがち。浅石理事長は家庭の中心となって全てを担っているこの年代の女性が乳がんに罹ることが何より大きな問題になると述べました。
 日本人成人女性の16人に一人が乳がんに罹患する時代となった一方で、乳がん5年生存率は80%以上と治療成績はよく、乳がん死亡率の低下は早期発見・早期治療による成果といえ、早期発見に結びつく定期の検診はとても重要と話ました。
 このほか、乳がんのタイプや乳がんの危険因子についても分かりやすく説明しました。
 体験発表では乳がんに立ち向かう思いなどが述べられ、参加者は共感し、うなづきながら熱心に耳を傾けました。グループ懇談会は抗がん剤、リンパ、心の問題など、小グループに分かれて意見交換やナースからのアドバイスなど、ざっくばらんに話し合うことができました。
 次回の開催は7月13日を予定しています。会場は広くなった札幌ことに乳腺クリニックの待合ロビーになります。新しくなったクリニックに足を運んだことのない会員のみなさまを始め、多くの会員のみなさまの参加をお待ちしています。入会されていない患者様はぜひミントの会にご入会ください。
 ※次回開催の日程を変更いたしました。変更後の開催日は7月20日(土曜日)14:00から、会場は札幌ことに乳腺クリニックです。お間違えの無いよう、よろしくお願いいたします。